2012年11月4日日曜日

入念な研究

ご無沙汰です。
ようやく仕事のほうが落ち着いてきたので、そろそろここの更新もぼちぼち再開していこうかと思います。ここ最近は放置プレイっぷりが半端なかったですからね……。
放置している間にLumia920、820やHTC8X、8Sの発表、。WP8の国内発売延期やOS公式ローンチなど実にさまざまなことがありました。そのたびに歓喜し、絶望し、というさまをツイッター上で晒しておりました。(あと鞄を無くすという醜態も……)
 
そしてこのたび、ようやくWP8のSDKがリリースされました。リリースされて、早一週間。開発者のみなさんはお試しになられたでしょうか?
私は先日ようやくPCをWindows8にアップデートし、SDKがさわれるようになりましたので、今回はそのSDKからエミュを起動し、ざっと目についた新機能について書いていこうかと思います。
SDKの新機能についてというよりも、WP8の新機能について、が中心となっています。
(なお、残念ながらエミュにMSアカウントの設定が出来ないみたいなので、全ての機能を試して確認することは出来ませんでした)


(こっちの記事に載せ忘れたことを、 別記事 に追記しておきました)
 
 
・ホーム画面
やはりもっとも目立つのは、このホーム画面でしょう。
既にみなさんご存知でしょうが、ホーム画面での変更点は
 1.タイルのサイズ追加(小、中(既存の通常サイズが該当)、大)
 2.画面右端の余白削除
です。
また、タイルサイズについては、これまで特定メーカーのみに許されていた「大」サイズへの対応が、一般開発者にも許可されるようになりました。
ぶっちゃけ中サイズのタイルでは記載出来る情報があまりにも少なく、機能を持て余している開発者もいたのではないでしょうか?
大サイズに対応されたことによって、記載出来る情報量が大幅に増えることから、今後ライブタイルに対応するアプリが増加することが見込まれます。私も何か作りたいですね。
 
 
 
 
 
ちなみに、右端の余白が消えたことで、アプリ一覧に行くための「→」の矢印も廃止かと思っていましたが、どうやらホームの一番下に表示されるようになったようです。
まぁこれ別に使い道なかったですし、廃止でよかったとも思いますけどね……。(でも、初めてWPさわった人に「右にスライド出来ますよ」というメッセージとしては必要なのかもしれませんが)
 
 
 
 
 
 
・音声認識
音声認識にも対応しました。
※正確には、音声認識にはWP7の頃から対応しておりました。しかしこの機能は日本語環境で使用すると、OSによって無効にされていました。今回、ようやくこれが日本語環境でも使用可能になったようです。
 音声認識といえばAppleSiriで注目を集めるようになりましたが、Siriも日本語への対応はちょっと遅れてました。やはり、我々の言語はやや特殊なようですね。特殊というか複雑というか……。
残念ながらマイクがないので認識について試すことは出来ませんでしたので、数秒放置していると認識エラーになってしまいました。
ちなみに、このとき画面に出ているメッセージを自動音声が読み上げてくれるのですが、その音声がまた、機械音声独特のイントネーションで喋るのですが、どうせならゆっくりボイスで喋るようにしてくれれば一部の人に人気が出たかもしれませんね。あるいは最近だとVoiceroidとかでも。
 
 
 
 
 
 
・設定各種
設定画面を見ていきましょう。
まずは設定項目の一覧です。
 
 
何個か、見慣れない文字がありますね。また、既存の設定項目でも変わっているところがあります。
今回の記事では「新しく追加された項目」と「変わっている項目」についてのみ記載していきます。なお、私が気付いたものだけを記載していますので、何か見逃していたら……ごめんくさい。
 
 
 
 
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1.着信音
どうせ何も変わってないだろうと思って開いてみたところ、頭に何やら変な項目が追加されておりました。
正確には項目名が変わっておりました。
WP7では
 着信音      オン・オフ
 バイブレーション オン・オフ
となっていたものが、
 着信音オンでバイブレーション オン・オフ
 着信音オフでバイブレーション オン・オフ
となっています。……なんか、かえって解り辛くなってないっすかこれ?
 
 
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2.アクセントカラー
テーマの中のアクセントカラーですが、表示が色名ではなく実際の色のタイルに変わりました。
色について直感的で視覚的に解りやすくなり、いいですね。
 
 
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3.ロック画面
ここはまたいろいろと変わっています。
まず「背景を選択」ですが、今までは画像しか選べませんでしたが、Bingの日替わり背景を適用することが出来るようになったようです。
 
また、背景画像についてはこれ以外にも、個人開発のアプリケーションからも背景画像を変更出来るようになった(DynamicWallpaper機能)ようですので、一段とカスタマイズ性が上がりました。私もアプリから背景画像を変更したかったので、この機能追加はとてもありがたいです。これら機能を使ったアプリも今後続々と出てくることでしょう。

 
 
また、ロック画面の通知についても大幅に機能強化されました。
ロック画面には今までカレンダーの予定が表示されていましたが、なんとここを変更出来るようになったようです。
内容は上の画像にある通り
 「メール」(画像ではLiveとなってますが、これはメールアカウントの名前がでているだけです)
 「カレンダー」(既存)
 「メッセージング」
 「電話」
となっています。
このうちエミュレータで確認できるのは「メール」と「カレンダー」だけですので、どんな感じになるのか、早速試してみましょう。

 
エミュレータに自分のLiveアドレスを設定し、ここの設定を「メール」にしてから対して自分に対してメールを投げてみます。
 
Gmaiからこんな感じで送信してみます。
その後エミュレータを一度ロック画面にしてみると、そこには……。
 
 
 
 
 
 
 
 
なんということでしょう。(某ビフォーアフター風)
今までカレンダー表示しか出来ずやや物足りなさのあったロック画面が、急に便利なものに見えてくるではないですか。
 
……と、差出人(OD-10Z)、件名、本文といった感じで表示されるようです。
カレンダー表示だけでもそこそこ使えてましたが、これでまた使い方の幅が広がりそうです。
あえて欲を言うならば、メールをトースト通知出来るようになってくれるともっと助かるんですけどね。
また、画面下部に出ているメールアイコンは、ご存知の通り他にも電話やSMSなどの件数を通知してくれる機能ですが、これらを変更したり、最大5個まで通知アイコンを設定出来るようになりました。もちろん個人アプリが対応すれば、そいつをここに表示出来るようになります。たとえばSIM無し運用している端末などは、電話通知アイコンを消しておいて他の物を通知するようにすると、より便利になりますね。
 
 
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4.Wi-Fi
期待されていた「ロック中でもWi-fi接続を維持する」機能ですが、実装されていないようです。
ON-OFFさせてくださいよほんと……。
 
 
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5.NFC
NFC機能の設定です。
WP同士でのデータ共有が楽になるほか、口述するウォレット機能との組み合わせによるお財布ケータイ機能など、今後の展開に胸が熱くなる系の機能ですね。また、一部のデータについてはAndroidとも共有出来るようです。(デモ動画は http://www.youtube.com/watch?v=9_yQjGqgWA4&feature=player_embedded これ)
 
 
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6.キッズコーナー
キッズコーナーとは、特定のアプリのみが起動出来る環境を用意する機能のことです。
特定のアプリとは自分で選ぶことが出来、たとえば……自分の子供に端末を貸す時に、子供向けゲームのみをホーム画面に表示した状態を用意し、それ以外のアプリにはタッチ出来ないようにする。自分の端末にはパスワードをかけておいて入れないようにしておき、子供にゲームを遊ばせるときも不用意に端末を操作される心配をせずに済む、といった機能です。
お子さんが起動してもいいアプリを選択し、
「次へ」を押せば、それで設定完了です。
 
ロック画面を右にスライドするとキッズコーナーが出現します。
 
 
 
先ほど選んだアプリだけが起動出来る状態になってますね。
カスタマイズというのは、キッズコーナー側のテーマや名前などが編集できるようです。
この機能、お子様をお持ちの方にはとても喜ばしい機能ではないでしょうか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
……ただ、これ今試してて思ったんですが、キッズコーナーを有効にすると即座に端末パスワードが求められるようになるんですが、キッズコーナー側も一度、親が解除してやる必要があるようです。また、そのあとはメイン側はずっとパスワードかかりっぱなしなので良いんですけど、パスワード再要求時間が経過すると、キッズコーナー側もまた要求されるようですね。
子供がずっとさわったままなら安心ですけど、途中でやめてまた後で使う、みたいなときは、ちょっと不便かな。
追記:どうやらこの挙動はエミュレータ上だけの問題のようで、実機では発生しないようです。( ソースは高橋さんのつぶやき )
 
 
 
 
 
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7.バッテリーセーバー
特に機能追加はないのですが、設定の一覧項目欄からバッテリー残量が見えるようになってますね。(項目一覧の画像の2枚目にうつってますね)
また、これもよく他OSの人から言われるのですが、「残量表示を%で出せないのか?」という点ですが、今まではバッテリーセーバーページを見る必要がありましたが、標準APIでバッテリー残量を取得出来るようになるようです。
今後すぐに残量表示するアプリが出るでしょう。これは朗報ですね。とはいえ、バックグラウンドタスクの制限によって30分刻みの更新になるでしょうが、それでも無いよりはずっとマシです。
 
 
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8.ストレージ
SDカードにOSが対応しました。
既に発表済みの端末では何種類かSDカードに対応している端末があります。保存可能なデータは恐らく画像や音楽などのもの、が主体となるでしょう。
情シス社員としてはSDカード対応でセキュリティリスクが高まってしまうのであんまり嬉しくないのですが、その場合はSDカード非対応端末を使わせればOKですね!()
というのは冗談としても、MDMツールなどでそこらを制限できるようになる(でしょう)し、またこれによって端末そのものの原価を安く抑えることで格安端末が出てくれば、より一層WPの普及につながるでしょう。たとえば、WindowsPhone HTC 8Sなんかは、日本円だと3万円台程度の値段になるようです。
 
端末内部のデータ保存容量も、何にどの程度使われてるのかが分類されて見えるようになってますね。
 
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9.バックアップ
ようやく来たか!といった感じですが、アプリ一覧とその設定、SMSをクラウドにバックアップ出来るようになったようです。
これが別端末とも同期出来るのかなど気になる点はまだありますが、少なくとも、修理に出したりして1初期化した後に元に戻すことが容易になるはずですので、とても助かりますね。
 
 
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10.キーボード設定
今までは一覧の中から使うものにチェックを付けておく……という設定の仕方でしたが、WP8ではちょっと変わるようで、使用可能になっているもの一覧がまず表示されます。長押しすれば削除も出来ます。
で、他に使いたい言語があれば追加ボタンを押して、そこでようやく今まで同様のキーボード一覧が表示され、使用するものにチェックを付ける……といった方式に変わるようです。
ささいな変更ですが、一応気付いたので書いておきました。
 
 
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11.簡単操作
新機能ですね。
まず、文字サイズを変更できるようになったようです。
既定値は最少になっているようですが、これですとPeopleハブなどで電話番号などが小さすぎて、確認しづらかったです。
これが改善されるようですね。早速、どれぐらい変わるか見てみましょう。
 
最少(既定値)
 
中間
 
 
最大
でけぇ
最大はちょっと大きすぎますね。だせぇ。
しかしこれで、ご老人など目の悪い方でも見やすくなり、より一層普及対象が増えることでしょう。そうでなくても小さすぎて見え辛く、例えば知り合いの番号を読み上げるときなど非常にやり辛かったのが解消されそうです。
 
 
ハイコントラスト機能をONにすると、「うわぁ、なんだか大変なことになっちゃったぞ~!」状態に。
どうやらOS本体の背景色やテーマカラーなど、一部の表示が白黒になるようです。これはこれで、面白い。
 
 
拡大表示が出来るようになっていました。(私のPCはタッチ非対応なので確認できませんでしたが)
「なんだこれ?」とツイッターでつぶやいたところ、有志の方に操作を試していただくことが出来、どうやらどの画面でも虫眼鏡機能のごとく拡大縮小が出来るようになったようです。ドアップにする、的な。ホーム画面でも出来るようです。この機能を有効にするには、二本の指でダブルタップという特殊な操作が必要になるようなので、常にONにしておけばいざ見えにくい文字等があったときにも即座に拡大・縮小が出来て便利なのではないでしょうか。
 
 
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12.音声
冒頭のほうでも少し触れましたが、音声認識機能のメニューです。
ここで注目したいのは、「受信SMSメッセージの読み上げ」機能です。マジで!?
 
読み上げる環境もいくつか設定出来るようで、オンオフだけでなく、ヘッドフォン接続時やBluetooth接続時のみ、なども設定出来るようです。なにこれ素敵。
読み上げ音声も男性・女性から選べるようです。ここの男女設定はSMS読み上げだけのことではなく、音声認識全般に渡る設定です。
SMS読み上げ機能はまるで想定してなかったので、調べてて二番目に驚いた部分でした。一番は拡大縮小機能です。
 
 
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13.端末のアップデート
WP7では端末アップデートにはZuneソフトウェアとの接続が必須条件でした。ですが、WP8からは端末上だけで実行できるようになります。
それに伴い、更新設定画面に「更新を確認」のボタンが追加されました。更新は今まで通りジョジョに可能端末が増えていく形式になるのか、一斉に全員出来るようになるのか、はまだ謎ですが、少なくとも「今、更新可能かどうか」はすぐ確認できるようになりましたね。もうこれでZuneソフトウェアの更新画面とにらめっこしなくて済みますね!(今度はこの画面とにらめっこするだけでしょうけど)
 
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14.企業独自アプリの追加
 
ConsumerHubと言われていた機能ですね。その企業独自のアプリを、マーケットを通さずに配布できるようになるというアレです。
説明内容と、IDPASSが必要なところを見ると……ADへアクセスでもさせるんですかね?ここはちょっとさすがに確認出来ないので、まるでわかりません。しかしようやくこの機能(と、設定では見つかりませんでしたが暗号化)がついてくれることで、WP8では社内での普及計画を進めやすくなりそうです。
 
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ここからは、設定項目の「アプリ」の設定について見ていきます。
まずは一覧。
 
 
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1.インターネットエクスプローラー
WP7.0の頃は、URLバーの横にあるボタンは「タブ」ボタンでした。(……もしかしたらお気に入りだったかも?うろ覚えです)
WP7.5からは、なぜかこれが「中止/更新」に変更され、とても不便でした。(とはいえ、国内ではIS12T7.5からだったので、知らない人のほうが多いでしょう)
WP8からは、ここに表示出来るボタンが選択できるようになったようです。
また、これは設定項目ではないのですが、WP8IEでは「ページ内検索」が復活しました。これを渇望する声も多く聞いていたため、朗報ですね。(この機能もWP7.0の頃はあったのです)
 

 
 
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2.ウォレット
 
NFCのところでも触れましたが、お財布ケータイに関連する項目ですね。
こいつをONにしておき、アプリとして入っている「ウォレット」からクレジットカード等の情報を追加してやることで、お財布ケータイが如く1タッチで清算を済ませることが出来るようになる、というものです。
Suicaなどで使われている「FeliCa」とは厳密には違う規格ため、こいつをSuica定期として使うことは出来ないでしょうが、それは今後のJR等国内での情勢が気になるところです。
 
 
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3.画像自動アップロード
 
どうやら、7から出来ていたSkydriveへの自動アップロード以外にも、アプリによる自動アップロードを追加出来るようになるようです。
どんな機能・制約があるのかは、まだわかりませんでした。対応アプリが出てくるのを待つしかないですね。
 
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如何でしたか?
大きく注目されている機能以外にも、細かいものも含めいろいろな機能が備わるようです。実に実に、楽しみになってきましたね。
あとは一刻も早く国内でのWP8発売されるのを待つだけですね。一刻も早く国内でのWP8発売されるのを待つだけですね。一 刻 も 早 く 。(血涙
 
 
 
 
 
 
 
 
え?
「マップ」については見ないのかって?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
( ◠‿◠ )☛そこに気づいたか・・・消えてもらう

▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわああああああ
 
 
 
 
 
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ちなみにマップはダウンロードしてオフラインで使えるんですが、そのダウンロードは国ごとに行うんですけど、その一覧の中に、日本は無いんですよ……(吐血
 
 
 
 
 
おまけ:
各国のダウンロード量は数十MB~数百MBなんですが、アメリカの場合、2.5GBもあるみたいです。大杉ワロタ
 
 
 
 
 
書物は穀物に似ている。よりよい収穫のためには間引きをしなければならないのだ。

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