2010年5月22日土曜日

IS02内覧会に、WM機を持たない男が潜入(前編)

 IS02の内覧会に参加してきました。


・筆者背景
 まず事前に、私がどういう目的で参加したのかを明確化しておきます。
 大前提として、私は今現在WindowsMobile機(以下WM)を所持していません。買い替えを考え始めた時点で、欲しいWM機が出てなかったのです……。ちなみに私が欲しいWM機の条件としては、
 1.モニタサイズは大きいほうがいい
 2.ハードキーボード
 3.高CPU
 4.SoftBank以外
 5.WM6以上

 大体以上。そりゃこんだけ条件つければヒットしないわな……。
 T-01Aがもっとも条件に近かったんですが、あれはキーボードがついていないのが(個人的に)致命的です。逆に言えば、あれにキーボードがついていれば完璧だったと思っていました。
 そんなわけでスマフォに興味がありつつも購入を躊躇っていた2月中旬。仕事の休憩時間に呆然とネット界隈を彷徨っていると、目に入ってきたのが「K01」の記事。一目見た瞬間に、これしかない、と決心。日本で発売されるかどうかも不明の中待ち続け、ついに3月末にauさんから正式に発表され、その後も続報を集めるうちに今回の内覧会の話を知り……。という経緯です。


・筆者目的
 自分語りの連続ですみません。
 さて、前述の通り私はWM機を所持しておりません。しかしK01の記事を読んで以降、それを日常生活で生かす使用方法を妄想しており、その際に思い浮かんだことの1つが、手短な入力で済む家計簿があれば楽だな、という思いでした。その結果として、自己紹介欄にも書いてある通りK01向けにアプリを作り始めたわけです。
 しかしデバッグなどは全てエミュレータ上でやらねばならず、自分のPCは今が5年目の結構古いPCなので、エミュレータ上での動作が遅いのなんのって……。また当然のことながらPC上でしか動作を確認できないので、果たして実機で使う場合に今のレイアウトで使いやすいのかどうか、という点も気になっていました。
 よって今回の内覧会では、IS02(というかK01)の実機を触って試してみたい、という目的以外に、「そもそもWM機の実機ってどんな感じの動作なのか」「実機で作成中のアプリを動かして、動作速度やレイアウトなどを見直したい」という目的もあっての参加でした。
(ちなみにエミュレータ上で自作アプリを起動すると、起動に25秒、別フォームの起動でも15秒ほど待たされるレベル。お、遅すぎる……)



<全体的に、主観による要約です>

・内覧会 ~プレゼンテーション編~
 ここら辺から実機の画像を踏まえながら書いていこうと思います。
 内覧会は19:00から受付開始で私が到着したのは19:15ごろだったのですが、そのときには既にほとんどの人が会場内に入っていて、デモ体験の真っ最中でした。auさんから貸し出されたIS02が置かれているテーブルの周りに人が群がっており、自分もはやる気持ちを抑えて1台手に取り、色々弄繰り回してました。(その辺の内容は後編で)
 30分ほどするとプレゼンテーションがはじまりました。まず最初に司会の人などの挨拶があり、その後にKDDIさん、東芝さん、マイクロソフトさんの順番でプレゼンを行うようです。

①KDDI 相馬剛さん
 はじめてのプレゼンだそうです。わりとスムーズに進んでたと思います、多分。
 まずKDDIの背景として、所謂ガラケの出荷台数のお話。07年は年間でおよそ5000万台売れていたものが、09年は3000万台まで減少。その一方で、スマートフォンは順調に増え続けていっているそうで、07年度は90万台ほどのものが09年には200万台近くまで増えた、と。ただし、そのほとんどはiPhoneだそうですが。っていうか増えてはいるけどやっぱりまだまだガラケには大きく劣るようですね。
 そんな売れ行きの低迷以外にも、今までは各社端末ごとに独自開発されていたアプリやiモードなどのポータルサイトから、次第にオープン化していくに連れてユーザのニーズが多様化。一昔前までは「マニア向け」とされていたスマートフォンも、今では2台目として持つ多機能端末として注目されている。
 今回KDDIさんから発表されている「IS01」「IS02」は両者とも、2台目の携帯として欲しがっているユーザをターゲットとしているそうです。というのもやはりノーマルユーザにとってはおサイフケータイやワンセグが無いことが購入を渋る最大のネックらしいので。
 ただし今後発表していく予定のものに関してはその限りではないとのこと。また今冬にも次のISシリーズを発表する予定だ、とのことでした。

 さて1つ前の記事でも触れましたが、同じK01をベースとした「T-01B」がつい先日、docomoより発表されました。基本的なスペックやNXUI搭載なところなどは一緒なのですが、違いとしては以下の点があるそうです。
 ・絵文字に対応
 ・auoneメール(Ezメールとの連携でPCからのメール転送なしで受信が可能とのこと)
 ・緊急地震速報対応
 ・音声認識アプリ(プリインストールには間に合わないそうで)
 auoneメールのことがいまいちどういうことなのか聞きそびれた(メモ書いてたため)ので、いまいちよくわかりませんが、他のところで個人的に気になるのは音声認識アプリでしょうか。個人開発でなんか使い道あるの? とも思いますが、試しに弄ってみたい衝動はあります。


②東芝 小川暁子さん
 やはり製作会社からの情報ということもあって、これといって目新しい情報はなかったものの、IS02の売りとなっている部分はおおよそ以下の点だそうで。
 ・ハード面
   キーボード付きとしては世界最薄(iPfoneより0.6mm程度厚いだけ)
   有機EL液晶による高画質なモニタ
   T-01A同様、SnapDragonの高速CPUによる快適動作
 ・UI
   独自開発のNXUIによる、高カスタマイズ性
   NXUI時に使用可能な機能で、使用頻度等を学習してアプリやサイトの一覧表示
 ・アプリ
   クリップブック
   カメラボタンを軽く押すだけで画面キャプチャの保存

 上記点を、実機を使った際の印象で個人的に評価すると、こんな感じです。
 ・ハード面
   キーボードはやや慣れが必要そうですが、かなり打ちやすい感じ。
   いろは歌を適当に打ち込んでみましたが、スムーズに打てて好感触。
   液晶に関しては、他の実機をT-01Aしか見たこと無いのでノーコメ。
   1GのCPUによる動作は超快適(いわゆるヌルヌルレベル)で、
   事前に聞いていたWMは遅いという概念をぶち壊されました。
 ・UI
   NXUIのデフォルト背景の青空の青さが綺麗すぎて生きるのがつらい。
   カスタマイズまではしてませんが、自分で好きなように配置できるのは
   予想より魅力的かも。
   アイコンのスキンも、各アイコンごとに設定可能だとか?
   頻繁に使うアプリ一覧は、それこそNXUIに設定するんでねーの?
   ってのが正直な感想。
   同じくサイト一覧も、Bookmarkですむ話のような気がします。
   ただし不便ということはなかったので、ここら辺は実際に使いながら
   でないと評価しにくいような……。
 ・アプリ
   クリップブックは試してません、忘れてましt
   画面キャプチャはWM機に不慣れな自分は気付かぬうちに何回か
   押しちゃってたみたいですが、重くなるわけでもないし、いい感じ。
   ほんとに一時的なメモとして(特にWebブラウザなど)、役立ちそう。

 ざっとこんな感じです。
 また開発エピソードとしては、デザインは「女性視点」で作成されているそうです。確かに意外とゴテゴテしてる感じはあまりせず、T-01Bと比べても色のデザインが綺麗でいい。個人的に、外見だけで選ぶならIS02が欲しいです。
 それとキーボードの配置ですが、PCのキーボードのようなやや斜めな配置とは異なり、タイル状になっているのは「親指でキーを打つこと」を考慮し議論した結果だそうです。実際に打った感じでは、これは正解だったと思います。(他のキーボードやったことないけど)


③マイクロソフト 伊藤哲志さん
 WMのマーケットプレイス、日本支店?の店長さんらしく、内覧会常連メンバーにとっては慣れ親しんだ方らしいです。新参の自分にはサッパリだったよ!
 プレゼンの内容としてはIS02の高機能を有効活用できるアプリの宣伝でした。簡単に記載しておきますと、

・Photoride(1000円)
 WM上でPCでの画像編集ソフトに劣らない、高機能な画像編集ソフト。
 伊藤さん自身「WMでそれはいらないだろ」って思ってたらしいですが、使ってみると活用する機会は多いみたいです。多少、いや結構な割合で職業に拠るところも大きいと思いますが。
 ちょっと興味はあるけど、1000円はやや高めか……。使う機会ないしなぁ。

・Ivy The KIWI?(1200円)
 WM"から"DSへ移植された実績のあるソフト。実機お試し中にプレイを見させてもらいましたが、結構面白そう。詳しくはググって! PG者はソニックを作った人だとか。
 ちなみに値段はDS版の約1/4とのことです。
 余談ですがKIWIというと、どっかの国にいる飛べない鳥だそうです。それは鳥としてどうなのよ……と思いましたがよく考えたらペンギンもダチョウも飛べませんでした。また「飛べない鳥」ということを題材にして命懸けで空を飛ぶ動画を過去に見ましたが、あれは切なかったです。

・Azurea(フリー)
 ツイッターアプリ。
 諸事情で、ツイッターはあまり好きじゃないので割合。ただ、キーボードによるショートカットキーはたくさん登録されており、それが実に使いやすいとのことです。これはPG開発を行う視点としては、重要視しておきたいことですね。

ちなみに、WM機を購入した人の多くが、キーボード有無の重要性を確認しているそうです。自分も最初の段階からキーボードを必須条件としてたので、今後はもっと増えていくと嬉しいですね。


④Q&Aコーナー
 あまり時間が無かったので質問自体が少なかったと思いますが、以下のような内容。
 ちなみに1個メモりそこねてます。

Q:東芝製の某機種で緊急ダイアルなどがかけられない、といった不具合が多発してましたが、今回は本当に大丈夫?
A:しっかりやってます

Q:ブルートゥーステザリングはできますか?
A:できます

Q:キーボード付き端末は今後ももっと出す予定はあるのか?
A:はっきりとはいえませんが、必要性は十分にあると思っています

Q:OfficeMobile2010が間もなく出るそうですが、IS02はアップデートできますか?
A:(プリインストールのものは)2010ではありませんが、マーケットプレイスよりアップデートできます。

Q:ぶっちゃけ値段は?
A:まだ言えません……が、なるべくお手ごろな値段に、高くなりすぎないように……。

Q:ぶっちゃけ発売日は?
A:オフィシャルコメントと同じで、6月以降としか……。

Q:色が違う裏蓋といったような、オフィシャルでのアクセサリーの販売はありますか?
A:バッテリーなどは用意してますが、裏蓋は考えてませんでした。しかしこれは貴重な意見として検討。

Q:端末貸してくれ(!?)
A:公式を通して申請してください





・内覧会 ~タッチ&トライ編~


は、後編で。
前編は文字中心でしたが、後編は逆に画像中心の予定です。
あんまりうまく取れてる画像が無いのが悩みのタネですが……。

2010年5月19日水曜日

大渦の脈動 / Maelstrom Pulse

5/18日PM2時から行われた、docomoの2010年夏モデルの発表会にて、「T-01A」に続く新機種として「T-01B」が発表されました。
現時点での詳細はWindows CE FANさんのところが一番詳しそう。
4月にauで発表のあった「IS02」同様、東芝製の国際向け端末「K01」の実質的な国内版。
K01発表当初から国内版を待望していた私にとっては、うれしい限りのニュースです。


しかしながら、IS02の内覧会に参加するため、をキッカケに当blogを作成しましたが、基本的にはdocomoユーザーだった私にはこのタイミングでの発表は悩ましい……。
本体のカラーリングはIS02のほうが好きなんですが、田舎出身が故にdocomo以外のキャリアに対する不安感が未だに拭えていないのです。
また、元々IS02発表後もdocomo版の発表を待っていたのですが中々来なかったので、先日ようやくauに乗り換えようと決意した直後にこの発表。

イヤらしいッ!

当blogについて

自己紹介にもある通り、基本的には趣味に関する無節操なblogです。
主にWindowsMobileに関する話題を取り上げていくつもりです。
他は日々のPG中の愚痴的なものを。たまーに技術的なことを書くかもしれませんが、基本的にまだプログラマー歴が総計2年と浅いので、あまり期待しないでください。

また、現在開発中の個人アプリなどの公開も行っていく予定です。
(超俺得な家計簿アプリを予定)
今の段階ではまだgdgdな内容なので何も書きませんが、もう少しまとまったらβ版的なものを出そうかなーとかぼんやり思案中。


blogタイトル、記事投稿名は基本的にMTGが元ネタ。
HNの元ネタにピンと来た人とはいい酒が飲めそうです。
HNの正しい読みがわかる人は、多分もう友達。



他にも何か書いておきたいことが思い浮かび次第、追記します。